目立たぬところに好きなことばを
流しの上の収納棚の扉をあけたところ。
数ヶ月前になるのか、職場のイントラネットで利休七則が紹介されていた。ビジネスに役立つよ、ということで原文ではなく、「利休がこれこれこういうことを言っている」という形で。
わたしは高校生のころ、茶道部だった。文化祭まえに外部から教えに来てくださっていたお茶の先生が利休七則の書いてあるプリントを配っておられたな、と思い出して原文をしらべてみた。
茶は服のよきように点て
炭は湯の沸くように置き
花は野にあるように生け
夏は涼しく冬暖かに
刻限は早めに
降らずとも傘の用意
相客に心せよ
簡潔でうつくしいなあ、当たり前のようで奥深いなあ、としみじみしたので、小さい紙に書き写して扉裏に貼っている。お気に入りである。